リスクアナリスト、その専門性から、自分の世界に没頭する仕事ととらえている人も多いのではないだろうか。だが、そうではない。多岐にわたるSMBCのビジネスを横断的に見ることで、SMBCとしてどうあるべきかを俯瞰し、一歩先を見据えて備える、様々な部門とともに新たな領域に一緒に挑戦していく、そうした役割を果たすのがリスクアナリストだと語る人がここにいる。 リスクアナリスト、その専門性から、自分の世界に没頭する仕事ととらえている人も多いのではないだろうか。だが、そうではない。多岐にわたるSMBCのビジネスを横断的に見ることで、SMBCとしてどうあるべきかを俯瞰し、一歩先を見据えて備える、様々な部門とともに新たな領域に一緒に挑戦していく、そうした役割を果たすのがリスクアナリストだと語る人がここにいる。

研究職のように閉じこもった仕事ではない。リスクアナリスト、それはSMBCのあるべき姿を生み出していく仕事でもある。 研究職のように閉じこもった仕事ではない。リスクアナリスト、それはSMBCのあるべき姿を生み出していく仕事でもある。

現在、私はリスクアナリストとして
流動性リスク管理に携わっています。

流動性リスクとは、銀行の資金運用と
調達の期間におけるミスマッチや
予期せぬ資金流出により、
決済に必要な資金調達に支障をきたしたり、
通常より著しく高い金利での調達を
余儀なくされるリスクのことで、
銀行のビジネス上、必ず発生するリスクと言えます。
私はその中でも、
実際にリスク事象が発生したら当行グループに
どのような影響があるのかを分析する
ストレステストや、
そのようなリスク事象発生時に、
当行グループがどのように対処するかといった
リカバリープランの構築を担っています。
このように業務を紹介すると、
その専門性から学生の方には、
リスクアナリストは研究職のように
自らの世界に閉じこもった

孤独な仕事と
想像されることが多いのですが、

それはまったくの誤解です。
実際は、行内の数多くの部門や
グループ会社の方々と協働し、

SMBCグループの多種多様なビジネスに
横断的に関わることができる、

非常にダイナミックな仕事といえます。
たとえば私が担当している流動性リスクでいえば、
グローバルにビジネスを拡大していく上で
米ドルをはじめとした外貨が
焦点となることが多いです。
そうした時に、カウンターパートとなるのは
グローバルバンキング部門や
市場営業部門などです。
これまでたくさんの方々と協働してきた中で、
部門を跨ぎ組織を挙げて取り組むような
大きな案件であっても、
結局のところ
仕事をしているのは人と人なんだということ

実感するようになりました。
もちろん、リスク管理という立場上、
決してカウンターパートの気持ちに流されるとか、
仲良くなって、
なあなあになるということは許されません。
ですが、難しいと思われる案件であっても、
人の想い、情熱や真剣さ、必死さ、
そのどこかに突破口がある
のも事実です。
SMBCが発展するためにこうしたいんだという
各部門からのニーズに対して
可否を判断することはもちろん、
時にはその実現が難しい場合でも
たとえば「このような取引をやるんだったら、
こういう資金調達もした方が良い」などと
一緒に解決策を議論していくことで、
SMBCとしてあるべき姿に近づけていく

それがリスクアナリストとしての
大きな醍醐味だと思っています。

リスク情報部 中野 隆史 [2016年入行]

早く成長できる場へ。その方が将来の自分のためにも、会社のためにも、社会のためにもなると思って。 早く成長できる場へ。その方が将来の自分のためにも、会社のためにも、社会のためにもなると思って。

このように日々の仕事に取り組んでいる私ですが、
学生時代から、銀行のリスクアナリストという仕事を
志望していたわけではありませんでした。
大学院で統計学を専攻したことから、
当時は自分の専門を活かせる場
という軸で就職活動をしていました。
銀行、証券、生保、損保・・・
様々な業界を見ていく中で感じたのは
自分の素養を活かせる場というのは
どこにでもあるな、ということ。
それならば、と重視したのが、
どこが一番社会に貢献できるか、でした。
そこで選んだのが、銀行であり、
リスクアナリストという業務。
銀行のお客さまは個人から法人まで
多岐にわたります。
そのため、
リスクを計量化し正しく評価していくことで
当行はもちろん、お客さまに対しても貢献できる、
その幅の広さに魅力を感じました。
そして、もう一つ大切にしたことが、
自分自身がどの企業なら
一番成長できるか
、でした。
同じ時間働くなら、いや、同じ時間働くからこそ、
早く成長できた方が将来の自分のためにも、
会社のためにも、
そして社会のためにもなると
考えていたのです。
実際、入行した当初から
様々な挑戦する機会を得ることができましたが、
その中でも一番印象に残っているのは
入行4年目で取り組んだ

G-SIBs選定のための計数・資料作成です。
G-SIBsとは世界的な金融システムの
安定のために欠かせない銀行を指し、
選定指標を元に金融安定理事会(FSB)が
世界の銀行の中から29行(※)を指定しています。
このように説明しただけでも
重要そうな業務と感じて頂けると思いますが
実際、経営戦略にもインパクトを与えるような
非常に重要な業務であり、
それを入行4年目の私が担ったわけです。
当然、分からないこともたくさんありましたが、
SMBCは若手に挑戦させようというカルチャーが
連綿と受け継がれている企業。

先輩方も同じように
チャレンジングな道を歩んできたため、
いざ私が困っているだろうなという時には、
的確なサポートをしていただきました。
苦労もたくさんしましたが、
今振り返ればいい思い出になっていますし、
銀行にとって重要な業務を任せてもらえたことで
大きく成長できたなとも感じています。※2024年8月時点

新たな挑戦には必ずリスクが伴う。それを洗い出し、分析し、共に挑むことがリスクアナリストの使命だ。 新たな挑戦には必ずリスクが伴う。それを洗い出し、分析し、共に挑むことがリスクアナリストの使命だ。

リスク管理部門というと、
一般的には有事の際に忙しくしているという
イメージを持つ方も多いかもしれません。
しかし、リスクアナリストとして
私たちがやらないといけないことは

そのような世界にしないことだと思っています。
BAU(Business As Usual=普段通りの状況)
から準備をしておくこと、
そして、世界情勢がどのように変化しようとも
準備していた計画に沿って
対応していけば良いという状況をつくることです。
私は常々、リスクアナリストは、
あらゆるものを俯瞰する仕事
だと思っています。
海外のマーケット、国、市場、
SMBCではそれぞれの部門が
様々なものと向き合っています。
私たちは総合的にそれらを俯瞰することにより
SMBCとして何をすべきなのか、
どうあるべきかを考えられる立場にいます。
だからこそ、あらゆる事象や
それに基づく予測などを踏まえながら
これからを見通し、そのための準備をしていく。
それぞれの部門よりも一歩先の目線を持って
備えておく役割を

担わなければいけない
強く思っています。
また、私が入行した時と比べても、
銀行が直面するリスクの種類が増えています。
気候関連リスクやサイバーリスクなどは
もちろんのこと、
様々な挑戦をしていく中で、
SMBCではこれまでの銀行では
考えられないような

事業に踏み出す
グループ会社もどんどん生まれています。

新しいことを生み出す時には必ずリスクが伴います。
そのリスクを洗い出し、事前に分析し、
一緒に挑戦していく。
そのような役割も今後ますますリスクアナリストの
重要な業務になっていくと
私は思っています。

リスク情報部 中野 隆史 [2016年入行]

リスクアナリストとしての道を歩もうと考える皆さんにお伝えしたい大切なこと。 リスクアナリストとしての道を歩もうと考える皆さんにお伝えしたい大切なこと。

リスクアナリスト、
そのキャリアを歩むときに必要なことは、

「知的好奇心」だと私は思います。
専門知識はもちろんのこと、
金融商品や社会情勢、国際金融規制など
知っておかなければいけない知識が
非常に多いため、
何にでも興味を持って
取り組めるかが
成長できるかどうかに
大きく関わってくると感じています。
また、SMBC内の様々な分野において
第一線で活躍する方々が
リスクアナリストの
カウンターパートとなるため
健全な議論を行い、
案件を進めていくためには、
各分野のプロフェッショナルにも
立ち向かえる知識も必要になります。
それともう一つ重要だと思うのが
何事に対しても「オーナーシップ」を
持つこと
だと思います。
成長機会や有益な情報が溢れていたとしても
オーナーシップを持って業務に取り組まなければ
成長することはできないですし、
お客さまや
関係者からの信頼も得られないと思います。
よくSMBCの魅力は「人」と言われますが、
これは本当
です。
会う人、会う人、すごく魅力的で
人間として面白い人が多い。

未だに飽きることはありませんし、
日々、刺激を受けられる。
こんな環境は、きっと「知的好奇心」にあふれ、
「オーナーシップ」を持って取り組もうとする
そんな方々にとって、
とても面白いフィールドなのだと
自信を持ってお勧めします。
より多くの知識を身につけ、経験を積み、
成長意欲にあふれるような方とともに
働けることは非常に幸せなことだと思いますし、
皆さんにそう思ってもらえるよう
私自身もこの気持ちを忘れずに
進み続けていきたいと思っています。

※掲載の仕事内容、役職、所属は取材当時のものです。