アジア事業部 河野 裕依 [2013年入行] アジア事業部 河野 裕依 [2013年入行] アジア事業部 河野 裕依 [2013年入行]
グローバルバンキング、そのメインは今まで大企業向けの法人業務だった。それが、今変わろうとしている。法人も個人も、あらゆる層へ、そして銀行だけでない、総合金融サービスを。インドネシアトレーニーを経験したシンガポール駐在員が、その挑戦を語る。 グローバルバンキング、そのメインは今まで大企業向けの法人業務だった。それが、今変わろうとしている。法人も個人も、あらゆる層へ、そして銀行だけでない、総合金融サービスを。インドネシアトレーニーを経験したシンガポール駐在員が、その挑戦を語る。

マルチフランチャイズ戦略。高い成長が見込まれるアジア諸国で新たなSMBCグループを生み出すために。 マルチフランチャイズ戦略。高い成長が見込まれるアジア諸国で新たなSMBCグループを生み出すために。

海外で日本企業の良さを発信したいという想いで
SMBCに入行した私は今、
アジア事業部の
シンガポール拠点に駐在
しています。
アジア事業部が取り組んでいるのは、
SMBCグループが推進する
マルチフランチャイズ戦略
の推進。
インドネシア、インド、ベトナム、フィリピンの
アジア4カ国に

現地に根差した
新たなSMBCグループを生み出す
ことを
目指しています。
グローバルバンキングといえば
法人のお客さま向けのホールセールビジネスが
メインと思われるかもしれませんが、
私たちは、個人のお客さま向けのリテール、
そして、日系企業だけでなく現地の中小企業から
大企業までを含めたホールセールを
出資先銀行と協業して展開するとともに、
金融領域のあらゆる企業への出資を
検討・推進することで
現地に総合的な
金融サービスを構築する
ことを目指しています。
その中で私は、インドネシアの出資先、
Bank BTPN(BTPN)の業務推進、
経営管理を行う戦略企画第2グループに所属し、
BTPNの人材マネジメントや
ブランディング戦略
などに取り組んでいます。
BTPNは退役軍人の年金取扱銀行として
設立された銀行であることもあり
インドネシア国内では
「年配者向けの伝統的な銀行」というイメージが
未だにあります。
まずはそのイメージを刷新していくため、
BTPNが推進しているデジタルバンク
「Jenius」を通したイメージ戦略
や、
親日国であるインドネシアという環境を活かした
SMBCブランドを活用することによる
ファンづくり
にも取り組もうとしています。

アジア事業部 河野 裕依 [2013年入行]

インドネシアという国に貢献するために、社会的価値創出に向けた取り組みを私たちは大切にしていく。 インドネシアという国に貢献するために、社会的価値創出に向けた取り組みを私たちは大切にしていく。

インドネシアの人口は世界で第4位の約2.7億人。
しかし、上位10%が資産全体の
60%超を保有するなど所得格差も大きく
貧困層が人口のボリュームゾーンになっているのが
現実です。
私は入行3年目から約2年間、トレーニーとして
インドネシアに駐在
していたのですが、
当時子どもたちに英語を教えるという
ボランティア活動に参加
していました。
対象としていたのは、
ジャカルタ郊外にあるゴミ山で
ゴミを拾い生計を立てる子どもたちであり、
新興国の貧困層の悲惨な生活と共に
貧困の連鎖を断つことの難しさを
目の当たりにしました。

そのような根深い社会課題に対し
金融機関として提供していることの一つが、
農村部の女性を主要ターゲットとした
マイクロファイナンス
です。
利用者の収入や生活の質向上を支援し、
貧困から脱却できる好循環を生むことができる
手法であり、
インドネシアの“幸福”に貢献していく、
社会的価値を創出していくという想いで
私たちは取り組んでいます。
また、ゴミの削減や環境保全につながる
サステナブルファイナンス
にも注力。
このような分野は他地域も注力していて
先行事例もあるため、
グローバルに事業を展開する
SMBCならではのネットワークを活用し
インドネシア戦略にも
取り入れていきたいと思います。
今、私が担当している
インドネシアの話をしましたが、
このような挑戦は
その他のアジア各国においても展開されています。
SMBCグループのグローバル、
その最前線では各国の社会課題と向き合い
人々のためにそれを乗り越えていこうとする挑戦が
繰り広げられているのです。

入行3年目で、インドネシア駐在。「慣れ」を感じさせてくれない環境だからこそ、10年目の今もここにいる。 入行3年目で、インドネシア駐在。「慣れ」を感じさせてくれない環境だからこそ、10年目の今もここにいる。

海外で働きたいと思っていた私は正直、
入行した当初はSMBCで長く働くというイメージは
あまりもっていませんでした。
それが今、10年目を迎えようとしています。
葛西法人営業部で法人営業を担った後、
トレーニーとして入行3年目にインドネシアに赴任。
SMBCでは女性として初のインドネシア駐在
ということでしたが
社内だけでなく
他社の駐在員からの手助けや、
ローカルにもたくさんの女性スタッフが
いたこともあり
当事者の私は刺激的ながら
心地よい環境で仕事ができました。
その後は日本に帰国し、全くの異分野である
人事部研修所で人材育成を担当。

SMBCグループ全体としてどのような戦略を考え、
その戦略を推進するために
どのよう人材を育成していくのか、など、
俯瞰的な視野を得ることができました。
そして今はシンガポールに駐在し、
シンガポール人はもちろんのこと
フィリピン人、ベトナム人、インドネシア人、
インド人、中国人など
多種多様なバックグラウンドの方たちと
刺激あふれる日々を送っています。
こうしたキャリアを振り返りつつ、
私がなぜ今もSMBCにいるのだろうと考えてみると
常にストレッチを与えてくれる環境だったこと、
そして、やってみようという文化があること
大きかった気がします。
成長するとその成長にとどまらず、さらに困難かつ
新しい業務にチャレンジすることができる。
もちろん大変な面もあるのですが、
それ以上に、自分を広げられる
チャンスだと私は感じています。
やりたいことを発信でき、やらせてもらえる、
というカルチャーがあるからこそ。
その中で一つ上のレベルのミッションを
与えられるのですから、
こんなに面白いこと、
挑戦しがいがあることはないですよね。
働く中で一番大きく、大切なもの、
それは自己成長。

そうした意味で、SMBCにはそのための
環境が整っている
のではないでしょうか。
先ほど、女性初のインドネシア駐在と話しましたが、
これを読む女性の中には海外で働くというのに
不安を持つ人もいるかもしれません。
でも、一度、飛び込んでみたら
女性だからという観点は考えなくても
いいようになる
気がします。
実際、現在の私の上司は女性ですし、
たくさん活躍されている女性がいます。
海外駐在でもしっかりと福利厚生や
周囲からのサポートがあるので、
女性がキャリアを拓いていくとき、
海外というのはむしろやりやすいのでは、
とも私は感じています。

アジア事業部 河野 裕依 [2013年入行]

これを読む皆さんへ。入行されたら、どんどん私たちを突き上げてほしい。 これを読む皆さんへ。入行されたら、どんどん私たちを突き上げてほしい。

海外で働く中で私が実感しているのは
きちんと自分の考えを主張する人が多い
ということ。
もちろん国によって多少違うのですが、
たとえば、インドの方などは打ち合わせのときに
黙っていることはありません。
「発言しない=存在価値がない」という認識
なのです。
そのために、その分野に知識や経験がなかろうと
どんどん自分の意見を発信します。
その意見が必ずしも正しいわけではありません。
それでもひるまずにぶつかってくる。
そこには主体的に関わろうとする意思があります。
こうした姿勢が成長にも
つながっていくのではないでしょうか。
私たちがこれからつくりだしていきたい、
つくりだしていくべきなのは、
前例踏襲ではなく、
どんどん新しい挑戦をしていくこと。
私たちの部で言えばグローバルな舞台で
SMBCグループの新たな姿を打ち立てていくこと。
やれることはたくさんあるはずであり、
そのときに重要になるのは、
このような主体的なスタンスに他ならないと
私は思っています。
だから、皆さんには入行したら個性を活かして
私を、私たちを、どんどん突き上げてほしい。
「この後輩がいたら
私の存在価値がなくなっちゃうな」と
いい危機感を与えてくれる存在になってもらえたら
私自身挑戦意欲が湧いてきますし
SMBCグループはもっともっと面白く、
挑戦的な会社になっていく
のではと思います。

※掲載の仕事内容、役職、所属は取材当時のものです。