企業戦略営業部が担う兆円規模の買収ファイナンスは、非常にダイナミックな仕事。そこでは、専門知識や経験がなければ戦えないと思われるかも知れない。でも、主体性と探究心があれば戦える、だって私でもできているんだから、と語る一人のワーキングマザーがいる・・・ 企業戦略営業部が担う兆円規模の買収ファイナンスは、非常にダイナミックな仕事。そこでは、専門知識や経験がなければ戦えないと思われるかも知れない。でも、主体性と探究心があれば戦える、だって私でもできているんだから、と語る一人のワーキングマザーがいる・・・

就職する気もなかった、キャリアビジョンを持ったこともない。ただ、目の前の負荷を、面白いことを、一生懸命楽しんできただけ。 就職する気もなかった、キャリアビジョンを持ったこともない。ただ、目の前の負荷を、面白いことを、一生懸命楽しんできただけ。

正直、気づいたら今があるという感じなので、
何かをお話できるかと言ったら不安ですが、
お話させていただきます。
元はと言えば、
就職することなんて考えていない大学生
でした。
入行するときも、
これを言ったら怒られるかもしれませんが、
5年も働かないかな、と考えていたくらいで(笑)。
でも、試しに始めた就活で
働くことを意識し出してからは、
それまで甘く育てられてきたことも自覚して、
もし働くなら社会の厳しさを知るためにも
若いうちから自分に負荷をかけてくれることを
軸に就職先の企業を選ぼうと思って。
結果、一番負荷をかけてくれると感じた
SMBCに入りました。
実際、初任店は女性総合職としては名古屋で初、
しかも一人。
新人配属も初めての営業部だったのですが、
すごい負荷で、すごいやらせるじゃんって。
自分からいろいろやってみたいと言っていたので、
自分のキャパを知らずに
どんどん仕事を受けてしまい、
最後にはもうワー!っとなっていました。
でも、上司や先輩はそのまま見守る。
そんな感じでした。
でも、結果的には、いつのまにか自分のキャパを
超えた負荷が普通になって、物足りなくなる。
できることが増えることに面白さを感じはじめて、
それが成長につながっていく。
その後も、法人企業統括部のタスクフォースや
ストラクチャードファイナンス営業部
M&Aファイナンス室など、
比較的初めての女性配属とか、
女性の少ない部署でのキャリアを
歩むことになるのですが、
基本は同じ。
ただ目の前の負荷を、面白いことを、
一生懸命楽しんできただけ
です。
でも、最近思うのですが、
人生ってそんなものですよね。
挑戦なんて大仰な言葉は意識していなくて、
ちょっと今もう一歩行くんだ、
みたいなものがたくさん積み重なって、

振り返ったら大きな挑戦になっていたかな、と。

あー、SMBCっていいなと思った入行3年目での出来事。先輩かっこいいな、って。

あー、SMBCっていいなと思った入行3年目での出来事。先輩かっこいいな、って。

現在の私の仕事の話をする前に
もう一つ話しておきたいことが。
それは入行3年目のとき、
ある案件で私が業績表彰を受けたときのこと。
その担当先は先輩から引き継いだものでした。
仕事のできる厳しい先輩だったのですが、
引き継ぎの際に、
「こういうニーズがあると思うよ、深堀りしてみたら」
と言われ、
そのまま掘ったら良い案件に当たって、
結果として表彰されました。
そして、表彰の報告を先輩にしたときに、
「だろ?」って言って笑ったんですよ。
先輩のストーリーに乗せられた
という悔しさがありつつも、
後輩に手柄というか、
成功体験を積ませる姿をすごくかっこいい、

と思いました。
成功体験でついた自信が
心に少しの余裕を持たせてくれて、
次また一歩進んでみよう、になるんですよね。
その後、私も後輩ができる中で、
発展しそうな案件を渡すとか、
目玉になる案件を一緒に進めていくとか、
そんなことを考えて取り組むようになりました。
自分の名声よりももっと大切なこと。
うまく言えませんが、
生き方ってことだと思う
んですけど、
先輩から私に、私から後輩に、
それがSMBCのカルチャーとして繋がっている、
と思っています。
かっこよすぎますかね(笑)。

兆円規模の買収ファイナンスなど新聞に載らない日がないくらい大きな案件を担っていく。 兆円規模の買収ファイナンスなど新聞に載らない日がないくらい大きな案件を担っていく。

そろそろ私の仕事についてもお話を。
私は現在、ホールセール部門の成長領域である
グローバルM&Aファイナンスや
PEファンド(※)関連ビジネスなどを担う
企業戦略営業部
に所属しています。
私の所属グループの主な業務としては、
事業法人が国内外の企業を
買収する際のファイナンス、
資本政策の一環としてのハイブリッドファイナンスや
新株予約権を活用したファイナンスの
提案や組成を担当しています。
M&Aマーケットはここ10年、兆円規模の
買収ファイナンスや小が大を呑む買収など、
過去にはなかったイベントが多くなっています。
当部が関わる案件は
新聞に載らない日がない
くらい
大きなものがたくさんあります。
産業や会社が大きく変わるような、
社会やお客さまへの影響が大きい案件を
手掛けている
のが私の部署なのです。 ※Private Equityファンドとは、複数の投資家から集めた資金を未上場企業に投資し、
経営支援などで企業価値を高めてからIPOや売却によって利益を得ることを目的としたファンド

不夜城と呼ばれる場所でワーキングマザー。会社を自分自身で良くしていく。

主体性と探究心、それさえあれば戦える。そのことをみなさんに伝えたい。 主体性と探究心、それさえあれば戦える。そのことをみなさんに伝えたい。

実際に私の関わった案件の話をします。
グローバルに事業を展開する
大手上場企業グループに対する

買収ファイナンスと資本政策の取り組み案件です。
営業部や行内関連部、
日興証券と緊密に連携して、
お客さまグループの取り巻く環境から想定される
企業買収等のニーズを仮説として
3年ほどアプローチしていました。
その後、大型のクロスボーダーM&Aが
いくつか具現化し、
数千億円規模のグロース企業買収という
難易度の高い案件の買収ファイナンスを
SMBCトップレフトで支援できましたし、
財務影響、外部格付維持の観点から、
数千億円規模のハイブリッドファイナンスなどの
資本政策もサポートできました。
イベントが発生した際の動きを想定し、
SMBCグループの最適な商品、
その設計、組合せは何か、
各部・各社の専門家と議論しますが、
当然、過去に例のないことも多くあるため、
その度にアイデアを出し、疑問をぶつけ、
掘り下げ、案件を形づくります。
SMBCグループにはプロがたくさんいますから、
必ず深い議論ができますし、
少し大変ですが、
合う商品がなければ新しく作ることも
もちろんあります。
これは結構楽しめますし、
社会やお客様への影響も大きいので
良い案件に
仕上げられた時の充実感は大きいですね。
このように話すと、専門知識や経験が必要で
難しそうだなと感じる方もいるかもしれませんが、
大切なのはそこではない、と私は思います。
私なんてなにも知らなかったんですからね。
経済の最前線では、
必ず未知の事柄にぶつかることがあります。
そこで絶対に必要なのは、
「なぜ」や「なんで」を何度も問い、

自らそれをどこまでも掘り下げていこうとする
主体性と探究心、

逆に言えば、
それさえあれば戦えると思います。

ハードワークと呼ばれる部署でワーキングマザー。会社を自分自身で良くしていく。

企業戦略営業部はSMBCにおいて
ハードワークと呼ばれる部署です。
周りからも「大丈夫?」と
心配されることが多いです(笑)。
もちろん、時間に追われることばかりで
大変ですけど、
案件毎に2、3人のチームで
仕事をすることや在宅勤務の活用、
同僚・夫の理解などで、
自分では結構、
ワークライフバランスは
充実していると思っています。
たとえば、あらかじめ、出勤して勤務する時間、
在宅勤務する時間、
子の送迎や子と過ごす時間を決めておくことで、
周りからの理解を得て、
どの時間も大切にできますし、集中できています。
両立に完璧はないし、
仕事も育児も突発的なことは
驚くほど頻繁に起こりますが、
周りの理解と助けを借りて、
子どものことを優先に考えるという
当たり前の姿勢を変えず、
人と比較せず、無理せず、家族笑顔で
楽しく過ごすことを一番に考えています。
SMBCでストレス耐性が培われたからか、
育児で感じるストレスも
あまりないかもしれません(笑)。
また、私の場合は専門性を磨くことで
仕事の柔軟度もあがっていますね。
たまに働き方で悩んでいたり、
ワーママ特有の不便を感じていたりする同僚から
「大きい会社だし、言ってもどうせ変わらない」と
諦めの声も聞きますが、
「おかしかったら言えばいいのに、
自分が長く働く会社なのに
どうして良くしないんだろう」
って思います。
それに、SMBCは声をあげれば
聞いてくれる企業
ですからね。
たとえば、SMBCには搾乳室がなかったんですね。
それで、出産して復帰したときに、
すぐ人事部のダイバーシティ推進室に
「ないと困る」って伝えたんです。
そうしたら、一ヶ月で作ってくれた。
すぐやってくれるので、
実は他にもいろいろと言っています(笑)。
自分が働く会社はもっともっと良く、
素敵になってほしい
と思うし、
その結果、世の中からSMBCって進んでるね、
SMBCで働くっていいね、
と思われたらとても嬉しいので。
SMBCは仕事にこだわりを持って
誠実に働く人が多いと感じていますが、

そのような人が生きやすい、働きやすい、
SMBCはそういう職場として
変わり続けてほしいなと思う
ので、
これからも良くしていきたいな、と思っています。

※掲載の仕事内容、役職、所属は取材当時のものです。