仕事と育児の両立について
教えてください。
- 私たちはどちらも総合職として新卒同期でSMBCに入行し、それぞれが違う分野でキャリアを歩んできました。私は入行後、いくつかの部署で働いた後、2017年に1年間だけロンドンに赴任しています。2018年に帰国して、その週に入籍しました。
- 婚約中に夫のロンドン赴任が決まりました。当時は何年駐在するかが見えていなかったので、休職して一緒に行く選択肢も考えました。ただ、「来て働くの?」と夫に言われたことで(笑)、お互い平等に働いていくのが当たり前という感覚を持ちました。
- すみません、覚えていません(笑)。
- 結婚当初は仕事と育児の両立について具体的なことは考えていなかったです。2021年に産休・育休を約8カ月取得した後、フルタイム勤務で復帰しました。
- 復職する前に「時短勤務にしないの?」って聞いたよね。
- そうそう。「そっちが時短勤務にすればいいじゃない」と言ったのを覚えています(笑)。 私だけが育児のために復帰後も仕事をセーブするのはフェアではないと思いました。
- 言われてみれば本当にそうでしたね。
- でも、復帰前にいろいろ調べると、SMBCにはいろんな制度があることが分かってきました。私の部署ではリモート勤務が浸透していましたし、プライベートな理由でも利用できるスライド勤務(時差出勤制度)もあります。制度を使って場所や時間に融通がきかせられるなら、時短を選ばなくても子育てと両立できるかな、と考えたんです。
- それで結局、お互いに時短勤務はしませんでした。
- ただ、リモート勤務やスライド勤務という制度があっても、「周りの雰囲気を考えると使えない、使いにくい」というのは世間ではよく聞きます。
- でも、実際は違ったよね。
- うん。上司も同僚も、育児だけでなく介護やその他いろいろ、誰もが何かしらの事情を抱えて働いているかもしれないという意識を持っており、リモート勤務もスライド勤務も皆それぞれの理由で利用しています。もちろん、仕事も遠慮なく割り振ってもらっています(笑)。
- 「いつどうやって頑張るかは人それぞれ違って良い。方法は結果を出すためのものだから何でもいいよ」と言われたこともあります。
- それってSMBCらしいのかもしれません。個を大切にするというか、個を尊重するのが当たり前で、それぞれのライフイベントや事情を尊重し、チームのみんなでサポートし合うカルチャーがあると感じます。
子育てとの両立の中で大変なことは?
- いちばん大変なのは子どもが熱を出して保育園に預けられなくなってしまったときですかね。自治体の病児保育は倍率が高く、いつでも利用できるわけではありません。ベビーシッターさんにもいつでも頼れるわけではありません。
- もちろん、子どもの体調は最優先ですが、一方でアポイントをキャンセルするとお客さまに迷惑もかけてしまうので悩ましいです。
- 「子どもが病気になってしまったとき、確実に病児保育をしてもらえる場所がほしい」と話していました。
- ある日、私が直属の上司との1on1ミーティングのときに、仕事と育児の両立に関する悩みを話したところ、上司が「そんな苦労をまったく知らなかった。より多様な悩みに対応できるように何ができるのか考えよう」と言ってくれて。上司や同僚、様々な人が私と同様に当事者意識をもって真剣に仕事と育児の両立について考えてくれて、とても心強く思いました。
- 話を聞いてびっくりしました。でも、育児環境も働き方も違ったはずのマネジメントの方々に真剣に捉えていただいたので、現在進行系で育児をしている身としては嬉しかったですね。
- そうだね。もちろん、すべての希望が叶えられるわけではないですが、SMBCにはひとりひとりの困りごとやアイディアに真摯に耳を傾け、実現へ向けて動いてくれる人たちがいることは確かです。そのカルチャーがあれば、絶対に会社は変わっていくし、良くなっていくはずです。
- 育児中にはなんともならない状況に多々直面しますが、日々業務で結果を出していれば、上司も同僚も心の底から「子どもとの生活も大事にしてほしい」と言ってくれます。それだけでなく、そうした不測の事態も見越した仕組みが随所にあります。本当に細かな配慮に助けられながら、なんとか今日までやってこられていると感じています。お風呂から寝かしつけまで、子育て自体も大変なので(笑)。
お互い総合職として
仕事も忙しいと思いますが、
どのように育児の分担をしていますか?
- 現在、我が家では2歳の子どもを保育園に預け、1日おきに保育園の送り迎えを交代で行うことにしています。
- 例えば、今月は私が月水金の週3だったので、来月は火木の週2です。
- お互いが総合職としてフルタイムで働いているので、これが一番フラットな形ですし、そうでないとどちらかに負担が偏る状態となってしまいます。
- 例えば、出張で1週間パートナーに子育てを任せることになったとしたら、同僚の間では「(パートナーとの)バランス大丈夫?笑」と話題になったりします(笑)。そのくらい、SMBCではフラットに考えている方が多いです。
- 合理性を大事にする人が多いですかね。共通言語になっているというか。我々の場合、同じ会社で、同じ職種で、同期。なので、子育ての負担も半分になるのが当たり前。もちろん、お互いに仕事の繁忙期はあるので、そこは調整する必要がありますが、それも含めて、腹落ちすることが重要だと思います。
- 本当にその通りです。育休・産休をとったこと、子どもがいること、そんなこと関係なく、ライフイベントと両立させながら仕事にもチャレンジできていることで毎日が充実していくと思っています。
最後に、これからについて
考えていることなどをお教えください。
- 私たちが入行してから約10年。この間もSMBCは変化していますし、働き方も変化し続けています。総合職も男性に限られる時代ではまったくないですし、性別を問わない管理職への登用も進んできています。
- 組織自体もさらにフレキシブルに変化できるようになってきていると思います。多様な人材が活躍していることはSMBCが変化していることを象徴する一つの結果だと私も思っています。
- 私たち夫婦が育児と両立しながら総合職としてフルタイムで働けていること、そしてその先のキャリアを見据えてチャレンジし続けられるのも、各人が互いの事情に配慮しあい、サポートしあいながら挑戦し続けるというカルチャーがあってこそではないでしょうか。だからこそ、どこまで両立できるか、試したい気持ちもあります。
- そうだよね。私たちの共働きが可能なのは、年次やポジションなど様々な要因の組み合わせによるところもあり、例えば今の働き方のままもっと上位の役職を担えるかといえば、なかなか難しんじゃないかと感じているところもあります。
- でも、それは今の環境の延長線で考えたら難しいということで、10年後には問題なくなっているかもしれません。
- そうだね。10年前に今の状況が考えられなかったように、10年後は想像もつかない姿になっているのではという気がしています。社会環境も、SMBCも。それにすごくワクワクしています。SMBCにはチャレンジする人を全力で応援するカルチャーがあると思っています。自分自身もこれからも挑戦し続けていきたいと思いますね。
- そうですね。あとは私たちも総合職同士で子育てをしながらキャリアを築いていくことで、多様な働き方がもっと広がっていくための一つの事例になったら嬉しいです。これから入行される皆さんが「仕事か子育てか」の選択を迫られるのではなく、「仕事も子育てもできるんだ」と希望を持ってもらえるような。夫婦で協力しながら進んでいけたらと思います!